早起きすると寿命が、縮む

週刊現代 2015年10月17日号

「早起き」は健康に良いものだと思っているならば、それは大きな間違いです。朝早く起きることは人体にとって「拷問」に等しい。イギリスで行われた科学イベントで発表したレポートが、世界中で話題を呼んでいる。

英オックスフォード大学の睡眠・概日リズム神経科学研究所の名誉研究員、ポール・ケリー博士は、言う「9時5時」という就業時間が、実は人間の体内時計と全くかみ合っていない」

オックスフォード大学だけでなく、米国のハーバード大学やネバタ大学でも早起きが病気のリスクを高めることに関する実証実験がすすめれているそうだ。

早起きによって、体内時計(概日リズム)とのズレが大きくなるそうだ。体内時計は身体のあらゆる部位に存在し、例えば脳の視交叉上核という場所には体内時計が備わっているが、早起きすることによりこれがズレてしまう。これにより著しく脳の機能が低下するそうだ。

ハーバード大学医学部ケリー博士の研究結果では、65歳以上の高齢者で7時以降にいつも起きている人に比べて、6時以前に起きている人のほうが心筋梗塞、脳卒中などの循環器疾患の割合が最大で4割、糖尿病やうつ病といったその他の病気に関しても2~3割高いとのことだ。

またその多くが危篤化しやすいという驚きの結果がでているそうだ。

日本では昔から「早起きは三文の徳」と言われてきたのだが、考えないとだめだ!高齢者は特に「遅寝遅起き」を実践しなくてならない。

要するに、早く天国に行きたい人は、ぜひ「早朝ジョキング」をしようということだ。